大腸内視鏡検査

(大腸カメラ)

大腸カメラ検査は
このような方におすすめ

  • 便潜血検査で陽性だった
  • 血便が出る
  • 下痢や便秘の症状がある
  • 便秘や下痢を繰り返す
  • 最近便が細くなった
  • 腹痛、腹部の違和感や痛み、
    お腹の張りがある
  • 残便感がある、便の色がおかしい
  • 体重が減った
  • 食欲がない
  • 貧血を指摘された
  • 大腸がんの治療歴や過去にポリープを
    取ったことがある
  • 飲酒歴、喫煙歴のある方
  • 家族に大腸がんの方がいる
  • 40歳以上で一度も大腸カメラ検査を
    受けていない方

大腸がんの患者さんは年々増えています。大腸がんで亡くなられる方は肺癌に次いで2位、女性では1位です。
大腸がんにはほとんど症状はありませんが、かなり進行すると上記のような症状が出てきます。

大腸がんは検査により早期診断可能です。

近年、十分な観察時間を使った大腸カメラが、がんの早期発見に重要であることが指摘されています。
当院ではポリープ切除をしない場合でも、盲腸に到達後10-20分の観察をしています。
早期発見するには定期的な便潜血検査・大腸内視鏡を受けましょう。
今まで検査を受けられたことがない方、検診等の便潜血が指摘された方など、お気軽にご来院、ご相談ください。

前処置室を完備・下剤を院内で服用可能

大腸内視鏡検査の不安の一つは、「前処置」です。
「前処置」とは、大腸内視鏡検査のために、下剤で腸内をからっぽにすることです。検査前日から下剤を飲みはじめ、検査当日も朝から時間通りに下剤を飲む必要があります。

当クリニックでは、ご希望の方にクリニック内で前処置を行うことが可能です。専門知識を持ったスタッフの管理の元、周りと隔てられたスペースにて安心して前処置を受けることができます。

痛みが少ない「軸保持短縮法」を用いた検査を行います。

内視鏡を直腸から挿入していくとS状結腸という、その名の通りS字に曲がった部位を突破する必要があります。
一般的に行われている大腸カメラでは、内視鏡をループ状にひねってS状結腸を突破するのですが
その際に腸が引き伸ばされたりするため痛みを誘発する原因になります。

当院の大腸カメラでは、大腸のヒダを折りたたんで、腸管を短縮し、
内視鏡を挿入する方法(軸保持短縮法)を用いることで、患者さまの負担を軽減します。

ループ形成法

スコープを押し込んで挿入するため
大腸が引き伸ばされて痛い

軸保持短縮法

スコープ操作で大腸を畳み込んで
真っ直ぐにしながら挿入

日帰りポリープ手術

検査中に発見したポリープは、画像強調システムや拡大内視鏡を用いて詳細な観察を行います。
切除の適応があると判断した場合(腫瘍が疑われる2cm以下のポリープなど)は、その場でポリープの切除を行います。
大きな病院での切除が望ましいポリープがあった場合は、適切な医療機関へ紹介状を作成させていただきます。

高精度の内視鏡機器

当クリニックではオリンパス社製 EVIS LUCERA ELITE内視鏡システムを導入しております。オリンパス社製の大腸カメラには、スコープが腸壁に当たると自然に曲がっていく「受動湾曲」、スコープの押し引きや回転がスコープ先端部まで伝わりやすい「高伝達挿入部」、患者さんの腸にあわせて挿入部の硬度を変えられる「硬度可変」といった、大腸内視鏡検査におけるスムーズな挿入をアシストし、患者さんの苦痛軽減に貢献する性能が備わっています。

また、検査後の苦痛を軽減する方法として、炭酸ガス送気を使用しています。
炭酸ガスは、空気より消化管での吸収が格段に早く、苦痛を大幅に軽減します。

受動湾曲

高伝達挿入部

硬度可変

大腸カメラ検査の流れ

外来受診

まずは外来受診していただき、症状をお伺いしながら医師が診察をいたします。
診察で大腸カメラが必要と判断した場合、検査日程を一緒に決めてまいります。
診察終了後に前処置のための下剤をお渡しします。
腸管洗浄剤の種類により内服方法や連絡のタイミングなどお伝えします。

検査前日

  • 大腸に便が残らないようにするため消化の良い食べ物を指導します。
    それ以外は召し上がられますと検査がしっかりと行うことができない可能性があります。
  • 夕食は20時までにお摂りください。水分(お水・お茶、スポーツドリンク)の摂取は可能です。
  • 就寝前に下剤をお飲みいただきます。

検査当日

朝食は絶食です。水分(お水・お茶、スポーツドリンク)の摂取は可能です。
午前中に指示のあった時間までに腸管洗浄液を約2時間かけて服用頂きます。

※初めての方や後不安な方は院内に前処置コーナーを設けておりますので
スタッフと一緒に腸管洗浄を行なっていただくことも可能です。

ご来院

排便内容が透明な液体だけになり、便意もなくなりましたら、
検査予約時間15分前に当院へお越しください。
鎮静剤の使用をご希望の場合、検査後は車・バイク・自転車等の運転ができません。
帰路の交通手段の確保をお願いいたします。

検査の開始

来院後、当院でご用意する検査着に着替えていただきます。
鎮静剤(麻酔)を用いた大腸カメラ検査をご希望の方には、検査前に適量の鎮静剤を静脈内に投与します。ある程度薬が効いてきたら検査開始です。

  • 検査時間は20~60分程度です。腸の状態により検査順序が前後することがあります。
  • 検査中に切除可能な大腸ポリープがあった際には同時に切除します。

検査の終了

検査直後は腸の中にガスがたくさん入っている状態なので、お腹が張っています。
機械から入れたガスなので臭いはありません。我慢せずにガスを出してください。
ガスを出していけばお腹の張りも改善していきます。

検査後の回復

検査直後はまだ麻酔が効いた状態です。回復室でおやすみください。
麻酔から回復するまで個人差はありますが意識がはっきりしてから診察室へご案内いたします。

診 察

実際の行った検査画像を見ながら医師より詳しく説明をさせていただきます。
組織検査やポリープ切除を行った場合は、精密検査結果は後日に追加でお伝えしますので
再診日をご案内いたします。

ご帰宅

鎮静剤(麻酔)を用いて検査をした場合、検査後当日は車・バイク・自転車の運転ができません。
くれぐれもご注意ください。検査後激しい運動やいきみなどはお控えください。

大腸カメラ検査の費用

検査内容 3割負担
大腸カメラのみ 約6,000円~
大腸カメラ + 組織検査
(個数により増減)
約10,000円~
大腸カメラ + ポリープ切除 約20,000円~

※上記の費用のほか、薬剤料や注射料などの実費が
別途かかります。

※1割負担の方の費用は上記の1/3程が目安です。

※上下内視鏡同時のときの自己負担額は
1万~4万円の追加